この一連の日記の締めになるようなお話しです
今年に入って2月3日
6年ぶりにカナダの親友がやってきました
江の島、観音崎、スカイツリー、高尾山など
時間が空いている時は、いろんな所に出かけました
弟のお墓参りもしました
思い出はお金では買う事はできません
もちろんお金は大切ですよ
何か目的を達成する為の手段にもなりますし
何か仕事をしたならば
その報酬はしっかり頂かなくてはいけませんね
ただ……記憶の中に積み重なっていくような
出会いや体験というのはお金には代えられない
値段の付けようもないほど貴重なものです
3月8日その友人が帰る時に羽田空港まで送りに行きました
ゲートに入る前に食事したりお茶したりしたのですが
こんな話をしました
「人が死ぬ間際で見る風景って世界共通だよね」
臨死体験をした人はお花畑を歩いたり、川を渡ったり
そういう経験をすると聞きます
「でもその川を渡る時の船って小さいでしょ……
あまりモノを持っていかれないよね」
「そうだね、生きている間どんなに稼いでも何かを買っても
お金も何もかにも全部置いていかないといけないね」
こんな話をしていました
何を持っていかれると思いますか?
出会いや体験などの思い出になるもの
自分の心、魂が持っていかれるものだけですね
彼が帰った後もいろいろ考えたりもしました
ここ数年、身近に亡くなる方が多かったですが
私が別に不幸の神様やってた訳じゃないと思います
もうじき人生を終えようとする人が近付いてきて
私はそういう人達が利用する
渡し船の船頭さんみたいなモノだったのかなぁ……
そんな記憶は無いですよ
でも、そういうふうに感じたりもします
もし私がその渡し船の船頭さんなら
「私と出会わなければ良い人」というのは明らかです
人生の中で手に入れてきた、所有してきたと思い込んで
それらを決して手放さないような強情な人でしょうね
所有欲が強い意地汚ない人間ですね
安全に対岸に渡る事無く船が沈没してしまいます